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講談社現代新書

だまされない〈議論力〉

著:吉岡友治

電子版

内容紹介

議論が難しく見えるのは、その仕組みや組み立てをうまく整理できず、表面の表現に惑わされるためだ。……議論は漫画やテレビとは違い、接してさえいれば自然にその面白さに浸れるというモノではない。読むほう・聞くほうも積極的に関わらなければ面白くない。逆に言うと、一定のテクニックを持つ者にしかアクセスできないが、それが持てれば一挙に広大な世界が開ける。――<本文より>

目次

まえがき 第1部 紋切り型に抗して考える 1 対立に耐える力──癒すのは誰か? 2 循環する言葉たち──民主主義と全体主義 3 統計データを正確に読み解く──ムカツク理由はどこにある? 4 仮説とバイアス──子供は危ないか? 第2部 よくあるロジックの仕組みをみる 1 相対主義はほんとうにやさしいか──「人それぞれ」の不幸 2 美を語る方法とは──ヴィジュアルを解釈する 3 神秘と欲望の構造──対比の向こうに何がある? 4 ややこしい議論を裸にする──要約の方法 第3部 ささいな議論から根本の問題へ 1 対立する意見を評価する──なぜ人を殺してはいけないのか? 2 対立を越えて考える──弁証法を活用する 3 作業の実態にひそむ限界──歴史記述とは何か? 4 言語能力とは何か──あとがきにかえて 謝辞 さらに〈議論力〉を鍛える読書案内

JP-eコード:0614985500100011000O
出版社:講談社
コンテンツ公開日:2017年01月27日