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講談社現代新書

ソシュールと言語学 コトバはなぜ通じるのか

著:町田健

電子版

内容紹介

深く考えてみるまでもなく、音声と概念とはまったく性質が違うものです。音声は波ですから見たり触ったりすることはできないにしても、とにかく物理的な実体であるのに対し、概念は決して物理的な実体とは言えません。それなのに、私たち人間がコトバを使う時には、その似ても似つかない2つのものを対応させています。しかも、その対応のさせ方は、同じ言語を使う人々であればまったく同じなのです。もちろんだからこそコトバを使って意味の伝達ができるようになっているのですが、これほど性質の異なる2つの要素を、同じ言語を使う人々がどうして正しく結びつけることができるのかは、考えてみれば不思議なことです。――〈本書より〉 (講談社現代新書)

目次

はじめに 第一章 ソシュールはこう考えた 第二章 ソシュールの考えはどう継承されたか 第三章 花開くソシュール 第四章 構造主義言語学の課題 あとがき 参考文献

JP-eコード:0614976300100011000G
出版社:講談社
コンテンツ公開日:2015年03月27日