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国際政治と規範

国際社会の発展と兵器使用をめぐる規範の変容

著:足立研幾

紙版

内容紹介

ヨーロッパから次第に形成されてきた「国家間社会」が、どのようにその外へ広がっていったか。その過程で、兵器使用に関する規範は、どのように変容して形成されてきたか。
紛争のグローバル化が懸念される今日、国際関係の今後を展望する。

目次

序章 国際政治と規範
第一章 国際政治における規範の分析枠組み
 国際政治における規範と社会/国際社会とはいかなる社会か/規範とは何か/規範ライフサイクル論/規範ライフサイクル論を越えて
第二章 「ヨーロッパ国家間社会」の誕生
 兵器使用をめぐる規範/騎士道と毒使用禁止規範/武士道と銃使用禁止規範/「ヨーロッパ国家間社会」の誕生/戦争被害の拡大と反戦規範の出現/「文明的」な戦争?
第三章 「国家間社会」の誕生
 「文明」基準の明確化/「ヨーロッパ国家間社会」から「国家間社会」へ/国内社会の変容と「国家間社会」への影響/「文明的」な戦争のルール/戦時における兵器使用をめぐる規範/第一次世界大戦の衝撃
第四章 「国家間社会」の普遍化
 「文明」基準の消滅と「国家間社会」の変容/核兵器をめぐる規範の構成/「国家間社会」の一体性低下/冷戦終焉と兵器をめぐる規範
第五章 「国家間社会」の自律性低下
 非国家主体のプレゼンス向上/対人地雷禁止条約の成立/クラスター弾に関する条約の成立/核不拡散レジームの揺らぎ/「新しい暗黒」?
終章 「国家間社会」と兵器使用をめぐる規範の行方
 「国家間社会」の発展/[国家間社会]の自律性低下/国際社会と兵器をめぐる規範の変容から見る国際政治の行方

著者略歴

著:足立研幾
1974年京都市生まれ。京都大学法学部卒業。筑波大学大学院国際政治経済学研究科修了。博士(国際政治経済学)。筑波大学社会科学系、金沢大学法学部を経て、現在立命館大学国際関係学部教授。

ISBN:9784842055701
出版社:有信堂高文社
判型:A5
ページ数:244ページ
定価:3000円(本体)
発行年月日:2015年01月
発売日:2015年01月15日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:JPS