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戦後ドイツとEUの農業政策

著:村田 武

紙版

内容紹介

東ドイツの土地改革と農業集団化、西ドイツにおける「近代化」農政からEC共通農業政策へ、WTO体制における農政改革の各テーマで戦後のドイツ・EUの農業政策の研究をまとめた。

目次

Ⅰ 東ドイツの土地改革と農業集団化
第1章 土地改革
1.はじめに
2.土地改革綱領の歴史と1945年土地改革
3.農民経営創出の困難性
4.過度的形態としての「協同体経営」
5.「協同体経営」からの農民経営へ
第2章 「新農民経営」
1.はじめに
2.ヴェツニッツ村での土地改革と没収農場
3.新農民経営とその経営構造
4.新農民経営の農産物販売と農業所得」
第3章 新農民経営から農業生産協同組合へ
1.はじめに
2.大農場支配と土地改革
3.土地改革後の農民経営
4.初期LPGの経営構造
5.結び
〔補〕 東ドイツの農業集団化をめぐって
1.東欧人民民主主義革命と農業変革
2.東ドイツの農業集団化をめぐる論点
Ⅱ 西ドイツにおける「近代化」農政からEC共通農業政策へ
第4章 農業法と農業「近代化」政策
1.はじめに
2.「農業法」の成立過程
3.農業「近代化」政策
第5章 EC共通農業政策の西ドイツ農業
1.EC共通農業政策のもとでの西ドイツ農業構造政策
2.EC農業と新しい農業保護理念
Ⅲ WTO体制における農政改革
第6章 WTO体制下の農政改革
1.はじめに
2.WTOと農政改革
3.EUの農政改革
4.農政改革をめぐる世界の潮流と日本
第7章 EUの農政改革と酪農問題
1.1992年共通農業政策改革からAGENDA2000へ
2.EUの酪農政策改革とアイルランド
3.イタリアの酪農
4.おわりに
第8章 農業環境・農村開発政策の強化と直接所得補償支払いのデッカプリング
1.EUにおける農業環境と農村開発についての新しいアプローチ
2.直接所得補償支払いのデカップリング
3.ドイツにおけるデカップリング
4.直接支払いの社会的公正性問題
あとがき

著者略歴

著:村田 武
1942年、福岡県生まれ
現在、愛媛大学農学部教授、金沢大学名誉教授、九州大学名誉教授、博士(経済学)
主著:
『消費者運動のめざす食と農—世界の経験、日本の実践—』(共著、農山漁村文化協会、1994年)、『世界貿易と農業政策』(ミネルヴァ書房、1996年)、『WTOと世界農業』(筑波書房ブックレット13、2003年)、『21世紀の農業・農村 第1巻 再編下の世界農業市場』、(編著、筑波書房、2004年)、『21世紀の農業・農村 第2巻 再編下の家族農業経営と農協』、(編著、筑波書房、2004年)、『コーヒーとフェアートレード』(筑波書房ブックレット28、2005年)、『現代東アジア農業をどうみるか』(筑波書房ブックレット33、2006年)、『新たな基本計画と水田農業の展望—北九州水田農業と「構造改革農政」—』(共編著、筑波書房、2006年)

ISBN:9784811903064
出版社:筑波書房
判型:A5
ページ数:384ページ
定価:3800円(本体)
発行年月日:2006年10月
発売日:2006年10月10日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:KCVD