筑波書房ブックレット 暮らしのなかの食と農 1
問われる食の安全性
著:中村 靖彦
紙版
内容紹介
テレビや新聞など、マスコミで大活躍の元NHK解説委員の著者が相次ぐ食品偽装問題やBSE問題の今後の課題を縦横無尽に語る。
目次
1 BSE、いわゆる狂牛病事件
食品の安全性を問うきっかけになった事件/イギリスではなぜ起こったか? /発病、発生状況/遅れている廃用牛対策—5頭にとどまっている背景
2 現在の安全対策(VTR上映:ナレーション)
検査のシステム/病原体プリオン/いま必要な正確な情報提供
3 食品の偽装・表示違反事件はなぜ起きたか?
企業のモラル低下—宗教心の欠如/食と農の距離が離れすぎてしまった/消費者のブランド志向/JAS法の罰則の甘さ
4 安全を保証する制度をどう作るか?
リスク管理のあり方—リスク評価を第三者機関へ/表示の確認などは民間委託も/JAS法の見直しは—国の仕事は、まず安全性の確認/トレイサビリティーの手法
5 問われる農業と食のあり方43
転換を迫られる、生産性向上路線/食べ物は、ただ安ければいいのか/生産者と消費者との顔が見える関係
6 質疑応答