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呪者の肖像

編:川田 牧人
編:白川 千尋
編:関 一敏

紙版

内容紹介

呪者の人となり、呪術の具体像、呪者と呪術の関係―呪者に焦点を当てた考察から「呪術とは何か」という根源的な問いに迫る。

本書は、個々の呪術の営みの中心にあってそれを執り行なう人、いわゆる呪者の個人的技芸からどれだけ呪術そのものを記述できるかという試みを通して、「呪術とはなにか」という根源的な問いに迫る。
第Ⅰ部は「呪者に会う」と題し、各執筆者がフィールドで出会った呪者(あるいは文献上で出会った呪者)を中心にその人となりを記述する。第Ⅱ部「呪術にせまる」は、呪者のもつ〈わざ〉の側面に重点をおき、実際に実践される呪術の具体像にせまる。第Ⅲ部「呪者と呪術のあいだで」は、人と〈わざ〉の両者がどのくらい可分/不可分なものであるかという観点から、これまでの議論を綜合し、さらに現実/虚構、ホンモノ/ニセモノ、利己/利他、さらには科学/宗教/呪術といったさまざまな狭間に着目した考察を加える。最後に本書のタイトル「呪者の肖像」の発案者である関一敏が、終章「呪者の肖像のほうへ」で、この主題の研究の軌跡をまとめる。


【目次】

序(川田牧人)

第Ⅰ部 呪者に会う
第1章 イカサマ呪者とホンモノの呪術―東北タイのバラモン隠者リシ(津村文彦)
第2章 鍛錬と天賦―呪者になるためのふたつの経路(川田牧人)
第3章 私は呪術師にはならない―知識とともに生きる(大橋亜由美)
第4章 西欧近世における「呪者の肖像」―高等魔術師と魔女(黒川正剛)

第Ⅱ部 呪術にせまる   
第5章 日常から呪術への跳躍―ミャンマーにおける「上道の師」と「精霊の妻」の憑依実践(飯國有佳子)
第6章 力と感性―北タイにおける二人の呪者(飯田淳子)
第7章 タイ北部におけるシャンの在家朗誦師の活動(村上忠良)
第8章 冒険する呪者たち―ナイジェリア都市部呪医の実践から (近藤英俊)

第Ⅲ部 呪者と呪術のあいだで
第9章 治療師としてのふさわしさ―ヴァヌアツ・トンゴア島の伝統医療と担い手の関係(白川千尋)
第10章 妖術師の肖像―タイ山地民ラフにおける呪術観念の離床をめぐって(片岡樹)
第11章 〈呪力〉の「公共性」(梅屋潔)

終章 呪者の肖像のほうへ(関一敏)

あとがき(白川千尋)

索引

目次

序(川田牧人)

第Ⅰ部 呪者に会う
第1章 イカサマ呪者とホンモノの呪術―東北タイのバラモン隠者リシ(津村文彦)
第2章 鍛錬と天賦―呪者になるためのふたつの経路(川田牧人)
第3章 私は呪術師にはならない―知識とともに生きる(大橋亜由美)
第4章 西欧近世における「呪者の肖像」―高等魔術師と魔女(黒川正剛)

第Ⅱ部 呪術にせまる   
第5章 日常から呪術への跳躍―ミャンマーにおける「上道の師」と「精霊の妻」の憑依実践(飯國有佳子)
第6章 力と感性―北タイにおける二人の呪者(飯田淳子)
第7章 タイ北部におけるシャンの在家朗誦師の活動(村上忠良)
第8章 冒険する呪者たち―ナイジェリア都市部呪医の実践から (近藤英俊)

第Ⅲ部 呪者と呪術のあいだで
第9章 治療師としてのふさわしさ―ヴァヌアツ・トンゴア島の伝統医療と担い手の関係(白川千尋)
第10章 妖術師の肖像―タイ山地民ラフにおける呪術観念の離床をめぐって(片岡樹)
第11章 〈呪力〉の「公共性」(梅屋潔)

終章 呪者の肖像のほうへ(関一敏)

あとがき(白川千尋)

索引

ISBN:9784653043836
出版社:臨川書店
判型:A5
ページ数:292ページ
定価:4200円(本体)
発行年月日:2019年02月
発売日:2019年02月25日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:JBCC