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古代東アジアの文字文化と社会

編:角谷 常子

紙版

内容紹介

日本の古代にはなぜ刻石文化が根付かなかったのか――

文字はさまざまな媒体に記される。本書ではその中でも石を主たる対象と位置付け、地域や時代をこえた比較研究を試みる。なぜ文字を残すのか、記録媒体として石を選ぶ/選ばないことは何を意味するのか。古代社会において展開された文字文化を通して、当時の社会、人的結合関係を明らかにする。


【目次】

はじめに・・・・・角谷常子

第Ⅰ部 石を選択する意味
石碑からみた日本古代社会・・・・・市 大樹
文字媒体とその機能――日本における石碑文化の継受をめぐって・・・・・渡辺晃宏
後漢時代の刻石流行の背景・・・・・角谷常子
石刻による宣示──漢代石刻と「場所」・・・・・藤田高夫
6世紀河北農村の慈善活動と石柱建立――北斉標異郷義慈恵石柱再考・・・・・佐川英治

コラム 宇治橋断碑について・・・・・竹内 亮

第Ⅱ部 法を刻む意味
辺境に立つ公文書──四川昭覚県出土《光和四年石表》試探・・・・・籾山 明
集安高句麗碑から見た広開土王碑の立碑目的・・・・・李 成市
文字そのものの力――アテナイにおける法の有効性をめぐる一考察・・・・・栗原麻子

コラム 東京護国寺所在の安倍仲麻呂塚の碑・・・・・東野治之

第Ⅲ部 公示と伝達
西晋五条詔書等の伝達・頒布をめぐって・・・・・伊藤敏雄
『類聚三代格』にみえる「牓示」小考・・・・・寺崎保広

特別寄稿
ギリシア聖法と基金を再考する――分類にむけて・・・・・ジャン=M・カーボン、E・ハリス

おわりに

目次

はじめに・・・・・角谷常子

第Ⅰ部 石を選択する意味
石碑からみた日本古代社会・・・・・市 大樹
文字媒体とその機能――日本における石碑文化の継受をめぐって・・・・・渡辺晃宏
後漢時代の刻石流行の背景・・・・・角谷常子
石刻による宣示──漢代石刻と「場所」・・・・・藤田高夫
6世紀河北農村の慈善活動と石柱建立――北斉標異郷義慈恵石柱再考・・・・・佐川英治

コラム 宇治橋断碑について・・・・・竹内 亮

第Ⅱ部 法を刻む意味
辺境に立つ公文書──四川昭覚県出土《光和四年石表》試探・・・・・籾山 明
集安高句麗碑から見た広開土王碑の立碑目的・・・・・李 成市
文字そのものの力――アテナイにおける法の有効性をめぐる一考察・・・・・栗原麻子

コラム 東京護国寺所在の安倍仲麻呂塚の碑・・・・・東野治之

第Ⅲ部 公示と伝達
西晋五条詔書等の伝達・頒布をめぐって・・・・・伊藤敏雄
『類聚三代格』にみえる「牓示」小考・・・・・寺崎保広

特別寄稿
ギリシア聖法と基金を再考する――分類にむけて・・・・・ジャン=M・カーボン、E・ハリス

おわりに

ISBN:9784653043812
出版社:臨川書店
判型:A5
ページ数:292ページ
定価:4500円(本体)
発行年月日:2019年04月
発売日:2019年04月30日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:NHF