京都大学蔵 潁原文庫選集 第7巻
戯作・漢籍Ⅰ
編:京都大学文学部国語学国文学研究室
紙版
内容紹介
近世文学研究を「言葉の科学」として大成した潁原退蔵博士が生涯にわたって収集し学んだ一大資料群より、厳選した書目を翻刻。付解題。
京都大学蔵潁原文庫は、近世語研究を畢生の研究とし、近世文学研究を「言葉の科学」として大成した潁原退蔵(えばら たいぞう)博士が、自らの研究のために生涯にわたって収集し学んだ一大資料群で、博士の専門であった俳書をはじめ、江戸時代の多様なジャンルの版本・写本類が収蔵されている。
本選集では、潁原文庫から従来未翻刻のもので学術的意義の高い稀覯書を厳選して翻刻、巻末に詳細な解題を付して刊行する。文学作品のみならず実用書や抄物の類も積極的に採録するほか、作品によっては影印や索引を添えて、研究の便を図った。近世文学・語学研究に役立つ好資料。
第7巻は「戯作・漢籍Ⅰ」として、
鎌倉頓多意気/堪忍五郎稚講釈/皿屋舗浮名染著/北白川の入定塚・隅田川の梅若塚本朝斑女[竹冠+妾]/憎哉烏後篇よしや浮世/新撰地口絵手本 /俳優楽室通/忠臣庫/開口新話
の9書目を収録。
『鎌倉頓多意気』『堪忍五郎稚講釈』『皿屋舗浮名染著』『北白川の入定塚・隅田川の梅若塚本朝斑女[竹冠+妾]』の翻刻・解題を本多朱里、『憎哉烏後篇よしや浮世』『新撰地口絵手本』の翻刻・解題を小林勇、『俳優楽室通』の翻刻・解題を野口隆、『忠臣庫』『開口新話』の解題(いずれも影印)を川上陽介が担当した。監修責任は川上陽介。
目次
鎌倉頓多意気/堪忍五郎稚講釈/皿屋舗浮名染著/北白川の入定塚・隅田川の梅若塚本朝斑女[竹冠+妾]/憎哉烏後篇よしや浮世/新撰地口絵手本 /俳優楽室通/忠臣庫/開口新話