京都大学蔵 潁原文庫選集 1
好色本・遊女評判記・仮名草子・浄瑠璃
編:京都大学文学部国語学国文学研究室
紙版
内容紹介
京都大学蔵潁原文庫は、近世語研究を畢生の研究とし、近世文学研究を「言葉の科学」として大成した潁原退蔵(えばら たいぞう)博士が、自らの研究のために生涯にわたって収集し学んだ一大資料群で、博士の専門であった俳書をはじめ、江戸時代の多様なジャンルの版本・写本類が収蔵されている。
本選集では、潁原文庫から従来未翻刻のもので学術的意義の高い稀覯書を厳選して翻刻、巻末に詳細な解題を付して刊行する。文学作品のみならず実用書や抄物の類も積極的に採録するほか、作品によっては影印や索引を添えて、研究の便を図った。近世文学・語学研究に役立つ好資料。
第1巻は「好色本・遊女評判記・仮名草子・浄瑠璃」として、
〈好色本〉好色松はやし/好色桐の小枕/好色後日狐/和気の裏甲/後前可笑記/当世釣棹、
〈遊女評判記〉空直なし/島原評判やりくり草/傾白御前追従、
〈仮名草子〉安土宗論/夢遊集、
〈浄瑠璃〉鎌倉袖日記/敵討崇禅寺馬場、
の13書目を収録。翻刻・解題担当は、藤原英城・野澤真樹・母利司朗・久堀裕朗。
監修責任は藤原英城。
本巻巻頭には、濱田啓介・大谷雅夫による序文を掲げる。
目次
〈好色本〉好色松はやし/好色桐の小枕/好色後日狐/和気の裏甲/後前可笑記/当世釣棹、
〈遊女評判記〉空直なし/島原評判やりくり草/傾白御前追従、
〈仮名草子〉安土宗論/夢遊集、
〈浄瑠璃〉鎌倉袖日記/敵討崇禅寺馬場