境界の文学
ダダイストの睡眠
著:高橋 新吉
編:松田 正貴
紙版
内容紹介
「ダダは一切を抱擁する。何者もダダを恋する事は出来ない。」
*
現実と内面、正気と狂気のあわいを超えた、詩的言語の実践。『ダダイスト新吉の詩』(1923)によって一挙に《現代詩》を到来させた日本最初のダダイスト、高橋新吉。虚無思想と禅を基盤とし、時代と社会を超越した14編のほか、解説および略年譜を収録する。
目次
ダガハジ断言 Is Dadaist
高橋がダダ新吉になる瞬間:解説1
桔梗
宇和島の闘牛
神は熟睡したもう
預言者ヨナ
狂気をどう語るのか:解説2
亡ぶる家の豚
不気味な運動
仏教
乞食夫婦
ヴィニイ
悲しき習性
高橋新吉 略年譜
生蝕記 或る浮浪人の日記
ダダイストの睡眠
焔をかかぐ
いま高橋新吉をどう読むか:解説3
編者あとがき
初出一覧