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人文社会科学ライブラリー 1

謝罪の研究

釈明の心理とはたらき

著:大淵 憲一

紙版

内容紹介

謝ること、このありふれた行為には多くの謎が秘められています。不祥事について責任を認めると、賠償、低評価、罰など様々の不利益が生じるから、否認する方が合理的なのに、実際には、多くの人が謝罪しようとします。なぜ人は、不利益をもたらすおそれのある謝罪をわざわざしようとするのでしょうか。実証研究を通して分かったことは、謝罪とは、責任を自ら認めるというリスクをおかしながら、これによって罰や不利益を回避しようとするアクロバティクな試みなのです。謝罪は、私たちが社会生活上の危機を回避する最後の手段なのです。

目次

第1章 釈明の研究ー謝罪とは何か
第2章 釈明効果の研究ー謝罪に対する被害者の反応
第3章 釈明選択の研究ー謝罪する人の心理と行動
第4章 釈明指導の研究ー日本における謝罪傾向の伝承


ISBN:9784861631320
出版社:東北大学出版会
判型:4-6
ページ数:189ページ
定価:1700円(本体)
発行年月日:2010年03月
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:JB