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PHP文庫

黄金の天馬

合気道を創始した男

著:津本 陽

紙版

内容紹介

和歌山出身の著者には、直木賞受賞作『深重(じんじゅう)の海』をはじめ、故郷の歴史に材を得た膨大な作品群がある。本書は、その系譜に属する傑作のひとつ。合気道の創始者・植芝盛平をモデルにした長篇武道小説だ。▼明治16年(1883)、紀州田辺の小地主の家に生まれた高島隆之助は、15歳で地元税務署の吏員となるが、青雲の志を抱いて上京し商家に勤めるものの挫折、故郷に舞い戻る。あたたかく迎えた父の「武芸者みたいな猛者になれ」という言葉に、隆之助は自らの奥にある強い願望に気づく。「強い男になりたい」――体を鍛え、柔術の道場に通い、肉体の際限のない可能性を開いていく。▼日露戦争への従軍、北海道への開拓移民……変転の半生を経て、素手であらゆる攻撃を制する独自の武道「合気道」を創始する隆之助。その波瀾の生涯を、数々の武道家との迫真の立ち合いを描きながら、エンターテインメント作品として見事に結実させた力作である。

ISBN:9784569673776
出版社:PHP研究所
判型:文庫
ページ数:616ページ
定価:895円(本体)
発行年月日:2009年12月
発売日:2009年12月01日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:FB
国際分類コード【Thema(シーマ)】 2:1FPJ